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親友
親愛なるジョー

再会の日が楽しみだ




| 320. | 01:45 | comments(0) | - |
California Tour 日記【目次】
カリフォルニアのツアー日記をまとめた。

2009年9月26日に出発し、10月12日に帰国。計16日間。


9/26 - Sanflancisco
* 最高の1日目

9/27 - Lake Tahoe
* フランク邸からLake Tahoeへ
* Loon Lake

9/2 - Yosemite Valley 1日目
* Joeとの出会い

9/30 - Yosemite Valley 2日目
* Camp4にて
* Bruce Lee

10/1 - Yosemite Valley 3日目
* ForceやらCocaine CornerやらCamp4

10/2 - Yosemite Valley 4日目
* レスト

10/5 - Yosemite Valley 7日目
* JoeとMartinと外のエリアでリハビリクライミング

10/6 - Yosemite Valley 8日目
* Joeと外のエリアでリハビリクライミング

10/7 - Yosemite Valley 9日目
* アキラ君とカクタさんとクラック、エルキャプボルダー

10/8 - Yosemite Valley 10日目
* 最終日。ブルースリーの再登やらCamp4
* Midnight Lightning

10/9,10 - Sanflancisco
* 帰国へ
| 320. | 15:25 | comments(1) | - |
10/9,10 Sanflancisco
10/9

久しぶりのベッドでの睡眠はさすがに癒された。
テント生活は嫌いじゃないけど、ふかふかベッドには勝てない。
快適なシャワーを浴びて、サンフランシスコへ出発。


たばこ吸ってるように見えるけど、、、


途中、Kingバーガーで朝食。
ばかデカイのが出てくるかと思いきや、日本とサイズは一緒でちょっぴり残念。

サンフランシスコには北から周る。
念願のゴールデンゲートブリッジを通過する為に。

でも、いざゴールデンゲートブリッジを通過してみると、別にたいした感動もない。
ヨセミテのあの空気に比べたらゴールデンゲートブリッジなんてただの赤い橋。


ただの赤い橋


時間もあるし、せっかくだから観光気分味わおうとフィッシャーマンズワーフへ行って昼飯。
遠くにアルカトラズ島が見えて、感動!となるはずが、やっぱりここもただの島。
感動なし。

ただの島



昼飯は豪華なイタリアン。
高っ!
昼飯食って約30ドル。
ヨセミテで食う朝のサンドイッチのほうがはるかにうまいよ。

途中におみやげをざっくり購入。
あの人にもあの人にも。
結構金使っちった。




そんなグッダグダな観光も早足で通り過ぎて、向かったのはREI。
初日に買えなかったテントやらギアやらを購入。
カクタさんはCAMP4の雰囲気に魅了され、あの雰囲気を少しでも味わおうと念願のドラゴンフライを購入。

前半ですごくお世話になったスティーブに地図を返しにミッションクリフへ。
色々と話をしたけども、びっくりするほど英語がわかるようになってた。
スティーブとも普通に話ができたし。

ついでにオーガニックのTシャツとパーカーを購入。
サンフランシスコ内のモーテルは高いから、いったんバークレーへ出て泊まる。

モーテルの隣にジャパニーズレストランがあったので記念に入る。
すでに残金が尽きそうだったけど、ギリギリ食べれそうな寿司セットを頼む。
ちゃんと日本語のメニューがあった。久しぶりに見る日本語にちょっと安心。
寿司、かなりうまかった。
日本の回転寿司よりよっぽどうまい。
たぶんこの日一番感動した出来事。

うちのNo.1ホストが頼んだ天ぷらは最悪だった。
ほとんど食わなかっただろうに。かわいそう。
天ぷらは日本で食べるに限ることを一同勉強した。

かわいいモーテルの受付嬢としばし談笑し、ネットを使わせてもらい色々仕事チェック。
部屋でカクタさんとヨセミテの話やら愚痴やら色々話した。

で、カクタさんがウキウキしながらドラゴンフライの箱を空けたら、、、違うもんが入ってる、、、

はい、ちーん



10/10
朝一でREIに戻る。
飛行機の時間、ギリギリ。

REI、今日からセールにつき、超大行列。
なんとか定員に取り次ぎ、カクタさん翻弄。無事ドラゴンフライをゲットしたようでご満悦。

急いで空港に向かう。
レンタカーを返し、それぞれ想いにふけながらモノレールに乗っていた。

マットはOversizeへ。
機内では中国人(たぶん)のおっちゃんと仲良くなり(英語も通じなかったけど)、行きよりもなんだか早く日本に着いたような感じがした。

帰国後すぐに向かったのはコーラの自販機。
エメラルドマウンテン。
飲んでみると、マズっ。
こんなにマズかったっけ。

ほんとは電車で帰ろうと思っていたんだけど、疲れ果ててたので結局うちのホストに頭を下げて三鷹まで送ってもらった。





以上。
長かったヨセミテ日記おーわり

| 320. | 15:06 | comments(4) | - |
10/8 Midnight Lightning
 Midnight Lightning

もはや説明の必要の無い、CAMP4のど真ん中にあるバカでかい岩の一番素直で完璧なライン。
僕がこの課題を知ることになったのはかれこれ4年以上前になる。

たしかボルダリングネットジャパンにアップされていた三由さんのヨセミテ記事を見て、そこに彼の経歴が載っていたので、ロクスノだったか岩雪だったかに掲載されていた彼のライトニングの記事を読んだはず。これもネットの記事だったかな?
それはそれは物凄い衝撃だったんですよ。

それでライトニングについて色々と調べたんだけど、雑誌はおろか、ネットでも探せた記事は微々たるもので、当時はyoutubeなんかもまだ未開拓時代だったから、動画すらまともに見つけることができなかった。
具体的なものが見つからないと、想像ってのはどんどん膨らむもので、、、。

それから2年ぐらいして、ひょんなきっかけでSINという人の日記を見て、そこにライトニングの記事があって、もう何度も何度も読んだ。読む度に両手から汗がドバっと出た。(帰国後に再度読み直した時は、それ以上のドバドバ汗)

少ない動画や数カットの写真から、空気や熱いものを想像しては期待していた。

日本人クライマーなら一度は聞いたことがあるMidnight Lightning。
書かれていること全てが魅力的だった。

世界一有名なボルダー課題。
ランジで飛びつくホールドが雷の形をしている。Lightningホールドだとか。
ライトニングの象徴とも言える独自のマントル。マントル部分のホールドが有名なGungripホールドだとか。
三由さんは足を切らずにLightningホールドを取るとか、室井さんの気持ち悪いくらいスムーズなマントルだとか。
ホールドが恐ろしく磨かれていて、花崗岩なのにフリクションが無いとか。

初めてライトニングの話を自分の耳で聞けたのが、キャラバンの展示会でSIN君と会った時。
彼の話は、まさに今登って帰ってきました!ってぐらいリアルで、魅力的で、僕はきっと目がキラキラキラキラで、昇天寸前だったと思うけど・・・
これはもう行くしかないと、この時決めた。たしかそれが2年前。

翌年、ヨセミテ行き計画を立て、僕の心はライトニングに向かって走り出した。
しかし、指の怪我や度重なる自信喪失から、この年のヨセミテツアーをキャンセルすることになった。
以後1年間、それが心残りだったが、今思えば、それも必然的であって、僕のライトニングへの重いをさらに強くした。

キャンセルをしてから1年半、全てのトレーニング、課題の先にはライトニングがあった。まだ見ぬ課題を先に見て、よくまぁ頑張れたと思うけど。普通は登れなかった経験があって、その為に努力するんだから。
でも僕は頑張れた。キャンセルしたことへの後悔も後押しした。やれることはほぼ全てやった。in Tokyoのオリジナルラインの完登(http://m20.jugem.jp/?eid=443参照)や、花崗岩猛特訓、スラブ合宿、体幹・指・足などあらゆる箇所のトレーニング。

そして、今年6月。ついにヨセミテツアーが現実のものとなってきた。ライトニングに向けて、全てが一気に走り出した。


9/29

CAMP4のサイト登録を済ませ、すぐさまライトニングへ。

で、でっけぇ!!!か、かっこよすぎる!!!
いやぁ、もうそれが第一印象。想像以上の衝撃を受け、虜になってしまった。

もちろんすぐにでも取り付きたかったが、この岩を前にすると、トライできないどころか岩に触ることすらできない。
もし手も足もでなかったらどうしようっていう不安もあったけど、それ以上にこの課題の重さを感じているからか。
60'sから変わらぬ向かいの木のベンチに座り、圧力と意思とがぶつかり合う。
実際のサイズ以上にこの岩の存在は大きく、黒い影のような岩が重くのしかかってくる。

結局、僕がライトニングに初めて触れることができたのは4日目の夜だった。スタートホールドを触り、ムーブを確認した。この時はそれだけで精一杯だったが、明日、トライしようと決めることができた。


10/3

CAMP4に入り、5日目の朝。
ライトニングの前にマットを置き、先日からトライ中だったリョーマ君と、現地で仲良くなったアキラ君と、ジャパニーズ3人でトライを始めた。

それまでに頭に入れていたムーブだったり、ポリッシュされたホールドだったり、、、実は全て頭から吹っ飛んでいて、いつもと同じように課題に取り付いている感じだったが、ただいつもと大きく違うのは胸の鼓動が頭の中まで響いていること。手は震え、汗がにじんで、足の位置と目の焦点が合いづらい。

それでも3、4トライ目ぐらいでLightningホールドへのランジは成功できた。Lightningホールドは思ったよりかかりがよく、ここまでのホールドに比べフリクションもある。一度止まればなんのことない、ちょっと独特のバランスがあるが、ただのデッド。

丁度Lightningホールドが止まった時だった。
3週間ほど前に痛め、今までなりを潜めていた左足付け根の痛みが再発した。なぜ痛くなったのか、何が悪いのか、まったく想像もつかない。それまでハードな課題も沢山やっていたというのに。そんなに難しくない下部で、何故!!

数トライ後、スタート付近すらまともに動けなくなってきた。これが最後のトライだと言い、上着を脱ぎ(ヨセミテツアーでこの一度だけ)、ランジ手前まで行くも、あまりの激痛の為、ランジで絶えることができず落下。グランドの岩に座り込み、歩けなくなった。



この日の夜は最低の気分だった。
キャンプサイトにマットをひき、横になり、曇った空をずっと眺めた。
ツアー後半は観光か。
Drive onも、Yabo roofも、Dog woodも、The forceも、Thlillerも、全部諦め、ずっと、空を眺めた。



翌日は雨だった。足の調子はまだ悪かったが、思ったより回復が早い。少しびっこをひきながらだが、まともに歩けるようになっていた。
夕方、雨があがり、Mirrer Lakeまでトレイルした。ゆっくり、体の連携を確認しながら。

その翌日から、Joeとリハビリクライミングが始まった。
Woodyard、Cathedral、Camp4、El cap Boulder。色々なエリアを回り、優しい課題と足に響かないV5、V6、V7あたりを中心にJoeとのクライミングや会話、ジャグリング、他の外人達とのセッションを楽しんだ。


10/9 最終日。

ツアー最終日は、不思議なぐらい調子がよかった。
それまでのリハビリが功を奏したのか、気のもちようなのか、体の動きが頗る良い。
撮影の為、ブルースリーを再登し、リンヒルのクライミングフリーにも出てくるSuede Shoesの岩のIndhian Rockers(V7)もゲットし、Joeとカクタさんの気合溢れるクライミングもあり、全ての流れが上向きだった。

リョーマ君とアキラ君がトライしているライトニングへ向かった。
あれだけ重く圧し掛かったコロンビアボルダーも、なんだか様子が違った。

一度だけトライしてみようと思った。
左足の調子もソコソコいい。

別に、登れるかも、という気持ちはなかった。
ただ、最後だし、なんだかトライしたいと思ったから。

とりあえずビデオをセットし、取り付きへ。
鼓動もいつもどおり。気分はとてもナチュラルだった。

1手目の乗り込み。左足の痛みも全然感じない。

2手目。少しスリップしたが、問題なし。

ランジ。別に苦しくもなく、比較的ゆっくり、キレイに保持している。

Lightning Holdをクロスでマッチ。急に苦しくなった。さっきまで問題なくしっかり保持していた右手が抜けそうになる。
足を変えることができない。


Lightning holdでのマッチ


無理だ。

体は焦り、Gungripに手を出す。

が、足を変えなかったせいでバランスが崩れ、横向きになりながらフォール。

しかもタイミングが重なり、丁度Joeがマットを移動している瞬間だった。
フォールした僕はJoeと軽く接触しながら、マットの間へとすべり落ちる。
右足首が自分の尻と後ろのJoeの体とでロックされ、最悪な鈍い感覚が足首に走った。
鼓動が激しくなる。ヤバい。ヤバい。ヤバい。ヤバい。ヤバい。

折れたと思った。ほんとにヤバい感覚だった。

Joeが何度も謝ってくる。
なんて悲しい顔をしているんだ。

大丈夫。僕は全然平気だ。危なかったけど、何も問題ない。
まだトライできるから、心配しないでいいんだよ。


右足の痛みは激しく、体重をかけることができない。さっきまでは何も言わなかった左足も、思い出したかのように痛み出す。古傷の右手首まで痛くなり、ブルースリーの再登時にずる剥けた右手中指の血が噴出してきた。
全神経が全ての痛みを再発させている感じで、真っ黒に目が眩んだ。

この時、正直僕は、ライトニングを登りたいと、これっぽっちも思っていなかった。
最終日、最後の最後にJoeに罪悪感を抱かせてしまったことを悲しく、申し訳なく思っていた。ただ、それだけだったから、だからもう一度トライした。
登りたいという気持ちだけだったら120%諦めていたはずなのに。

記憶が途切れている。

たぶん、少し休んでビデオをセットして、Joeに痛みを察知されないように気を使いながら取り付いたと思う。
1手目、2手目、Lightningホールドへのランジすら、もまったく覚えてない。

途切れ途切れではあるけど、ここからは覚えてる。

Lightningホールドをクロスでマッチ。


左手の2本指がきっちりとフリンジにかかってる感覚があった。
足の置き替えもしっかり着実にできた。まだつかんだことのないGungripへも、フワりと、体が浮きながら保持した。



マントル。

悪い。こんなに悪いのか。
Gungripはしっかりと保持している。抜ける気も感じない。
だけど、このホールドでマントルを返せる気がしない。怖い。



マントルの途中で一度諦めかけた。
下を見る。Joeがいる。彼はジッと僕を見つめている。さっきまでの悲しい顔じゃなく、その目はお前ならできると核心していた。
僕は軽くうなずき、できる、と、自信を持ち直した。

気持ちが僕をひっぱりあげてくれた。

今にも抜けそうな左手も、何故か抜けない自信があった。

体が入る。


まだだ。まだ体が固まっていない。
焦るんじゃない。

もっと入れろ。

固まった。

が、手が出ない。

この右手を離したら、体が浮いてしまいそうで、浮いてしまったら全てが無くなってしまいそうで。

怖い。


大丈夫。できるから。




気付くとマントルを返し、立ち上がっていた。

何故自分がここにいるかもわからず、次にどのホールドに向かえばいいのかもわからず、足はガクガク震え、腕は引き付けているばかりで伸びようとしない。

頭が真っ白だった。

意思に反してまったく言うことを聞かない体を、なんとか動かし、ついに、僕はライトニングの上に立った。




この課題を登ったことが、動画を何度見ても、2週間経過した今でも、まだ信じられない。
なにか夢を見ているような。

動画に映っているのは僕自身なのに、なにか他人が登っているようなビデオを編集しているかのような感覚た。


登って、どうだったか。

この複雑な気持ちを言葉に置き換えることができる人がいたら教えてほしい。

嬉しいけど嬉しいでもなく、感動したけど少し違って、寂しくもあり、充実感もあったような、全ての言葉が、全て当てはまらない。


4年前、Midnight Lightningを知った当時の僕は、まさか自分がこんな経験ができると思っていなかっただろうと思う。
Midnight Lightningという課題を通して、実に様々な経験をした。


間違いなく、僕が一生忘れることのできない経験だった。

僕が4年前に経験した衝撃のように、少しでもこの経験を誰かに伝えることができたらと思い、仕事よりも、何よりも優先してこの記事を書いた。
時間が空いて、多くの人に話をしてしまうと、記憶が気付かないうちに着色され、色褪せてしまうから。
これがまた後に繋がっていくと信じて。



Mitsuo on Midnight Lightning



動画を見ていたら、マントルの時、僕が振り返ったのはほんとに一瞬だったことがわかった。これにはビックリした。
あれだけ長い時間に感じたのに、こんな短かったとは。

この世界では1秒にも満たない一瞬の出来事だったけど、あの時は、確実に、僕の世界ではもっと長く、ゆっくりした出来事だった。

| 320. | 15:20 | comments(5) | - |
10/8 The Valley 10日目
ヨセミテ滞在最終日。
Joe、Martinとみんな。


うちのNo.1ホストは朝からアキラ君とライトニングを打つみたい。
ボロボロの体でよくあれだけトライし続けられるなぁと思う。
若さか、やっぱり。いやいや僕もまだまだ若いです。


19歳と22歳。


さて、僕の方は故障がヒドいので、相変わらずのエンジョイクライミング。

Joeに残り物の食料をプレゼント。感激している様子。
ほんと、貧乏だからよっぽど嬉しかったんだろうなぁ。


あげたリンゴを食うJoe


とりあえずブルースリーのビデオを撮りたかったので、目指せBruceLee再登。

Noriさんに撮影をお願いし、Joeにスポットしてもらいながらトライすること1時間くらい。
助かることに、左足のスメア、ハイステップが無いので、痛みはない。これだけ登っていても指皮が痛いとも思わない。花崗岩は僕の皮膚にあっているんだろうかね。



足が上がっても乗り込みきれず、上のガバに思いっきり飛びついたらやっぱり乗り込めてないせいであっさりと引き剥がされる。
おかげで右手の中指をがっつりとベロンチョした。
で、テーピングぐるぐる巻き作戦で再度トライ。あぁ、無事成功。
別角度から撮影するのにもう一度トライ。全てのムーブが完璧。
体感3Qくらいに感じるまで動きを覚えた。


撮影の為の再登だと思って登っていると、なかなかモチベーションも上がらず登るのに苦労した。
実際、2日目に登った時の倍くらい便数を出してしまった。


次はJoeの今回のターゲットのV5、Hitmanへ移動。
あのDominatorがある岩。

丁度裏側に面白そうなV7があったのでJoe達の見学ついでにトライした。
Blue suede shoesの岩にあるIndian Rockersという課題。
かぶったカンテを上がり、リップ沿いのカチをトラバース、右足ハイステップでヒールするが、その後が悪い。
ただでさえカチのトラバース部分で良い足が無く、ほぼキャンパで抜けているのでパンプがひどい。

リップバシバシ、力で抑える完全苦手系。

途中、ドイツ人のにーちゃんに声をかけられた。
SONYの業務用ビデオを持ってる。どうやら一人で沢山のエリアを回っていろんなクライマーを撮影しているらしい。
JoeもHitmanのトライを撮られてた。


彼がインタビューを撮らせてくれと。僕に。
ただでさえ緊張しいなのに、インタビューとは。それももちろん英語で。
「ミツオはヨセミテのどこが好きなんだ?」
って、いやー無理無理。
乏しい英語でなんとか顔を引き攣らせながら答えるも、周りから苦笑を得る。
はんぱじゃない恥ずかしさ。
んま、ヂの診断よりはマシだけど。

そのうち、Joeと一緒にトライしていたカクタさんがHitmanのマントルまで行く。
返しきれず、残念ながら落ちる。
次のJoeのトライ。
空気が変わったように感じた。
彼の力を何かが後押しするような。

大喜びで降りてきたJoeから、その空気をカクタさんが受け継ぎ、
気合の完登。

そして、その空気は僕に。

夢中でIndian Rockersをゲットした。
(全てDVD後半収録)



うちのNo.1ホストのトライをビデオに納めようと、ひとまずコロンビア前に移動した。

通りがかりの子連れボルダラーと戯れるホスト


そして僕は結局ライトニングをトライすることに。

ライトニングは別記
(http://m20.jugem.jp/?eid=442)


ライトニングの後は精魂尽き果て、コロンビアの前で横になりながらうちのNo.1ホストのトライを見学&撮影。

マントルまで行くも、体が入る前に手を出してしまい、バランスを崩して落下。
ちょーおしい。


それから、マントルまで行くことはなかった。
一瞬をモノにする気持ちとテクニックと我慢強さを学んだ。


アキラ君もランジが止まらなくなってきた


No.1ホスト りょーま


空腹に我慢できず、うちのNo.1ホストを置き去りにしつつロッジで夕食をとった。
Joeがすぐ来ると言っていたけど、なかなか来ず、僕はHouseMadeの定食(12ドルくらい)を食う。
しばらくすると超キッタネェ格好でJoeが登場。
ロッジの周りの客の視線がスゴイ。
なにやらCAMP4を出たらチャリが壊れてぶっ飛んだらしい。
JoeはV5登れたお祝いのビザ(プレーンだけど)を、めちゃくちゃうまそうに食う。でもピザがめちゃくちゃちっちゃく見える。瞬食。


せっかく写真撮ったのに。残念。

しばし談笑の後、コロンビアに戻ると、うちのNo.1ホストがヘッ電つけて怒涛のトライ中。
すっげーな。朝から夜までずっとトライ。やっぱ若さか。


うちのNo.1ホストの怒涛のトライを見ていられず、僕とカクタさんは車内で帰国までの話をしていたんだけど、気がついたら寝てしまっていて、運悪くレンジャーに見つかった。しかも駐車禁止場所で。

レンジャーに激怒されたが、寝起きと早口英語だったので僕もカクタさんも何がなんだかわからないうちにCAMP4脱出。

30分後くらいに戻り、うちのNo.1ホストを拾い、Joeと別れの挨拶を交わす。

グッダグダに疲れていた僕は意外とあっけない挨拶だったけど、言葉が出ず、それもしょうがなかったかもしれない。

「Thank you for everything.」
それしか出てこなかった。

10日間のヨセミテツアーは終了した。






帰路に着いた僕らだったが、どうやら本当に疲れ果てているらしい。
がっつりと車酔いしてしまった。

どこだかわからない荒野でいったん停車してもらい、ゲロタイム。
しんどかったー
うちのNo.1ホストが優しかった。

日本までたどり着けるのかーこれ。と思いながら、それでも右足首の痛みがどんどん増してくるのを感じながら、気付いたら車は途中小さい町のモーテルに入っていた。

僕はなんとかベッドまで這いずり、爆睡。

みんなが荷物を部屋に入れといてくれた。さんきゅー

| 320. | 20:40 | comments(0) | - |
10/7 The Valley 9日目。
最終日前日。左足の不自由さにイライラしていたのもあり、気分転換も兼ねてクラックに行くことに。
単身1ヶ月のヨセミテツアーを組んできていたアキラくんと、角田さんと3人で簡単なルートを探して歩く。

5.9、5.10cをトライした。


カクタさん。空の青さがハンパじゃない。


10cをTRでトライ中。クラックというかフェイスっぽい


ジャグリングは下手だけど、最高にかっこいいアキラくん。
ツアー最後に目標の12後半のクラックを登ったらしい。すげ


気持ちは全然のってなかった。

せっかく大切な時間を使ってトップロープを張りに行ったり、僕ら用のルートを探してくれたりと尽くしてくれたアキラくんに悪いことをした。
お腹は減って、クッキーやらピスタリオやらをずっと食ってたし、アキラくんの10dのトライを居眠りして見学したりと。

お陰でわかった。

やっぱりボルダー登りたいんだ。
んでもってやっぱり真っ直ぐでキレイでソコソコ高グレードで難しい課題が。

15:00頃、一人、パーティを抜けてCAMP4に帰り、ソッコー用意して車で出かける。
少し気になっていたエルキャプの麓、バッカーボルダーへ。

目標はZodiac(V10)。
足も全然治ってないのにいきなりV10かよー

そりゃ登れませんわな。
内容もほとんど覚えてない。

けど、難しくて不可能な雰囲気の課題でもガシガシトライできたことが良かった気がする。
最後にZodiacの右側にあるUnnamedのV7をやってみた。
1度で核心と思われるところを抜けて上部へ。高い。高い。足痛い。怖い。カチ甘い。やーめよ。クライムダウンした。

暗くなったので、急いでCAMP4に戻ってメシ。
キャンプファイヤーを囲んでしばし談笑。
CAMP4の夜も今日で最後か。
それを知ってか知らずか、Joeは口数が少なく、ずーっと座り込んでた。
いつもは結構早く自分のテントサイトに戻っていくんだけど、結局みんなが寝るまで座り込んでた。


シャッター開いてヘッ電で撮影。
笑いながら、何度も撮った。
笑ってないと、寂しくてへこたれそうだったから。

| 320. | 20:30 | comments(0) | - |
10/6 The Valley 8日目。
本日も快晴。
Joeと引き続きリハビリエンジョイクライミング。
Martinも誘ったけど、友達が来るらしくCamp4でグダグダレストだって。

まずはWOODYARDへ。
ほんとはDog woodをやりたかったんだけど(ってかちょっとやったんだけど^^;)、左足をハイステップしなきゃいかんかったので惜しくも却下。

とりあえずはアップでDogwood左のV0。これまたナイスライン。V0でも十分楽しめる。
で、逆側のThe Wood Yard Arete (V6) をトライ。

(DVD後半収録)
7mくらいのハイボール。でもすでにハイボールに感じてない(笑)
Camp4以外の課題はグレーディングが易しくて、V6〜V8くらいもフラッシュできそうな課題が多い。
この課題も登りやすくて十分フラッシュできる課題だったけど、左足をかばいながらのトライだとそうもいかず、結局3トライ目にしてゲット。

その後、Woodyardの他の岩を探す。
Natashaに聞いたニュー課題のTombstone(V9)は8mくらいのでっかい岩に一つだけあるラインで、どう見ても得意系だったけど、左足で満足にスメアできない今にトライするのがもったいなくて断念。
もう一つの岩をJoeに案内してもらったけど、見事に迷子になった。

Joeを置いてちかくの他のエリアを散策。
ごっつい岩がたくさんあって、初登できそうな課題も無きにしも非ず。すごいわ。
戻るとJoeが○○を拾ってた。うけた。

Camp4に帰る途中、昨日のThe kingに寄った。どうもやっぱし気にかかってたわけか。ハイボールだし、かっこいいし。なんといっても核心越えてたから悔しかったんだなーと思う。

結果、The kingは一発でゲット。
(DVD後半収録)
下部はなんともなしにこなす。核心も全然余裕。やっぱ昨日は疲れてたんだなーと思いながらマントル位置まで来たら、あーらビックリ。これってマントル核心だったじゃないのー。
今まで登ったどんな課題よりも怖いマントル。左手は親指一本で極小の乳首ホールドをプッシュ。右手はなんもないスローパーを押さえ込み、なんとか立ち上がろうとする、が、実はその先も悪くて、すぐには立ち上がれない。左足を乳首に上げて、滑りそうなその足を信じて、下にいるクマみたいなJoeを信じて、チョー気合一発の右足上げ。
なんとか、マントルを返し、大声で叫ぶ。こえーーーーーーーーーーーーーっ


親指プッシュで左足上げる瞬間


Camp4に帰還したけど、まだ夕方前だったから、Camp4からエルキャプに向かうトレイルの入り口にあるCrystalへ行ってみる。
ほとんどの岩が汚く自然に帰っていたけど、Pride(V9)はキレイだった。
数回トライしてみた。けど、左足のスメアが骨髄に響く。結局、ランジは2回くらいしかできず、ランジよりもその体制になるまでの左足をゴチャゴチャさせるムーブが酷く心にキて嫌になった。

その裏のトレイルにあるDiesel Power(V10)はマジでヤッバヤバ。かっこいい。

マットとスポッターが10人くらいほしい。高さは10m以上。ぜひともフレッシュな時にトライしたい!!

夜。
やっと今日からキャンプファイヤーが解禁。


氷点下の冷え込みには火がないとキツい。昼もそれなりに涼しければいいのに。
氷点下から30℃の気温差に体はボロボロです。

ヨセミテ滞在も、残すはあと2日間。


| 320. | 20:05 | comments(0) | - |
10/5 The Valley 7日目。
5日目は故障。6日目はレストして、7日目。

まだ左足の付け根は痛む。けど、普通に歩けるようにはなったから、気分転換にJoeとMartinとCamp4以外のエリアにエンジョイクライミング。

朝一で、マルチの講習を受ける予定のカクタさんをCarry Villedgeまで送り、その後Cathedralのエリアへ。
Hexの脇のV3でアップしようとしたら、Martinとドはまり。Joeにいたってはやる気まったくなし。
体感V7くらいのV3だったけど、ニーバーあり、極小カチあり、マントル悪しのなかなか楽しい課題だった。

ハードなアップも終わり、Martinのターゲット、The Octagon。
左足のスメアもなく、問題なさそうだったからトライしてみたら、あーおしくも一撃ならず。2トライでゲット。
フレッシュな時にトライしたかったなぁ。
Martinは核心の右ガバを止められず、萎え萎え状態突入でアボガド食ってた。

(DVD中盤収録)

ついでに隣のHexentricをトライ。
スタートで左足がひどく痛み、むしろそこが核心だった。
でもんまぁ得意系だったので5トライくらいで登れた。まっすーぐ登るステキなライン。ごちそうさま。

(DVD中盤収録)

その後はThe Kingへ移動。V2やらV4やらV5やらワイワイ登った。
最後にThe Kingをやったけど、左足が痛くて足ブラになれず、無駄に力使って、核心越えてパンプ落ち。
もうちょっと良くなったら出来るのになぁ。

とにかく、ずーっと英語まみれの一日だったから、この日だけでも結構英語が上達した気がする。
途中会った日本人の女の人、きらーい。

| 320. | 20:00 | comments(2) | - |
10/2 The Valley 4日目。
ヨセミテ入りより3日間登りっぱなしだったので、この日はレスト。
やりたい課題をリョーマ君と全部見て周ることに。

リョーマ君はyabo roofに興味津々で、僕はThe shieldとDog woodに目がキラキラ。


翌日、ライトニングでの怪我再発で、結局はその全部の課題も夢に消えたわけだけども。
ライトニングの記事参照

| 320. | 19:47 | comments(0) | - |
10/1 The Valley 3日目。
朝、一人早めに起きた。
この日はForceをトライしたかったから気温の低い朝を狙って。

でも朝早くは寒すぎ、、、Forceの前にAmentのビデオを撮影がてらアップ。
一人撮影はいいアップになる。いろんな角度から何度も撮るから。

無事Amentのビデオを撮れた(DVD冒頭収録)ので、Forceへ。
なんだか雰囲気が違うのですよ、あの岩の前は。それもライトニングとはちょっと違って、人気も無いし、なんかこう、神聖な感じというか、、、。

しばしボーっと岩を眺めていたけど、心を決めてトライ。


1トライ目が一番良かった。1手目に左足上げて乗り込み、スタティックに左手を飛ばす。
めちゃくちゃ悪いカチにクロスして、力尽きた。
その後、飛ばしが止まらなくなったが、1トライ目の調子が良かったので、そのうち登れるだろーって感じだった。
(結局、ライトニングでやった左足付け根の怪我でForceはあきらめることになったんだけど。)

JOEとリョーマ君が来たのでForceのトライはいったん中止し、リョーマ君のAmentの撮影(DVD前半収録)に行くことに。


撮影しつつ、JOEが隣のラインが登れそうだからやってみろと。
トポに無い課題。
得意系で思った通り登れて1撃。初登。


かと思いきや、SIN君も数年前に登ってたらしい。がーーん。でもスラブから心を決めてのダブルダイノで楽しいラインだったからオススメ(DVD前半に収録)。

あとはカクタさんとJOEとスラブのV3とかV1とかやって遊んだ。

スラブV1のJOE。


ひと段落して夕方、心残りだったCocaine Cornerに行った。
1トライ目、リップ間際の足上げでまた落ち。数回同じ高度。最後が怖くて手が出せない。
4トライ目、こうなりゃいきおい! で、登れた。ヨセミテツアーで一番トライした回数が多かった。(DVD収録)


気持ちいい気分でJOEが行きたいって言ってたタイタニックボルダーへ。
V6をひとつ(DVD収録)とV3を2本くらい登ってこの日は終了。


実はタイタニックに行く途中、オケツに違和感があったんだけどね。
ドキドキしながらアプローチを歩いた。治そう。

さすがにこうも連日ずっと登ってると疲れが溜まってくる。
指皮も少しヒリヒリしてきた。
| 320. | 18:01 | comments(0) | - |

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